ご案内

地方に行けばいろいろな面でゆとりのある生活を送れることは分かっていても、これまでは地方に仕事がないために移り住めなかった。 最近になって、仕事がなくても人口が分散し得る可能性がみえてきたのである。
最近は毎年一OO万人以上の人が定年退職しているが、その多くはそこの財産や住宅を持っており、健康志向などの理由で定年退職後は地方に住みたいと考えている。 都会の魅力は文化だが、それは時々戻って楽しめばいいというわけである。
それらの人々を受け入れられるところと言えば、全国各地の地方をおいてほかにない。 別の言い方をすれば、地方はいま人材誘致の時代を迎えているのである。
地方はいままで地域活性化のために工場誘致に狂奔してきた。 公共工事や補助金、交付金、減税を求めて中央への陳情に明け暮れてきた。
財政難でもはや補助金も交付金もカット、減税もない。 グローバリゼーシヨンで工場誘致もままならなくなった。
その結果、地方の多くは疲弊し、凍りついたようになっているが、実は大きな発展のチャンスを逸している。 首都圏中心に出てくる毎年一OO万人以上の定年退職者に、健康で豊かな生活環境を提供する可能性を持っているのは地方である。

つまり、仕事を媒介にしなくても人口分散で地域が均等発展できる時代が来たのである。 まさに「住んでよし、訪れてよしの国づくり」という基本に沿った動きである。
この可能性を成果に結びつけた好例が北海道の伊達市である。 二OO二年の全国住宅地価調査(三万二000カ所の地価調査)によれば、伊達市は地価の上昇率が全国一位であった。
伊達市はこの三年間に新しく五OO人以上の中高年の人が住み着くなど流入人口が非常に増えた。 その多くは定年退職して老後を楽しく送りたいと移ってきた人たちである。
北海道といっても伊達市は暖流に面しているため、あまり雪は降らない。 すぐそばにゴルフ場がたくさんあり、太平洋と洞爺湖が間近で海産物と山の幸にも恵まれている。
少し高い所からは湖と海の両方が眺望できる素晴らしい環境であり、カナダなどと比較してもやっぱり伊達市がいいと、家を買って住み着いた人が一OO家族以上もいる。 これはこれからの地域再生のあり方を示すものではないだろうか。
これからは工場誘致でも、補助金でも、交付金でも、減税でもない。

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